株式会社レント

東証スタンダード上場企業における複雑多岐にわたる経理業務。その整理と管理の手段として選んだのは「SYNUPS」だった。

株式会社レント
エンタープライズ産業車両・建設機械レンタル業
2026年10月21日

産業車両や建設用機械器具の総合レンタル業を展開し、東証スタンダード市場に上場する株式会社レント。同社は事業の拡大やガバナンスの強化に伴い、経理部門における複雑多岐にわたる業務の可視化と、さらなる管理の適正化・標準化を進めていました。

その解決手段として選ばれたのがSYNUPS。その導入過程の軌跡と今後の展望を追います。

課題

・暗黙知の可視化と業務標準化:経理部門における業務は長年エクセル等を中心に管理されてきたが、一部業務が担当者の暗黙知に依存しているなど課題を抱えており、各担当者の進捗状況や実務プロセスをより客観的に一元管理する仕組みづくりを模索していた。

・強固で柔軟なオペレーション体制の構築:繁忙期の業務集中や将来的な人員流動性に対しても、組織として常に安定的に高度な実務を継続できるよう、より柔軟で強固なオペレーション体制の構築を目指していた。

・J-SOXへの対応:東証スタンダード上場企業として求められる厳格な内部統制への対応と、制度を形骸化させないための実務レベルへの意識の落とし込みについても、より深く追求していく必要性を感じていた。

施策

・SYNUPS移植と目的を意識したマニュアル化:業務をステップ単位に分解し、SYNUPSに可視化するとともに、単なる手順追跡ではなく「タスクの目的」を明確にし、暗黙知を排除したマニュアルの作成・再整備を進めた。

・作業ランク設定と分業基盤の構築:各タスクに作業ランクを設定して難易度や必要なスキルを可視化し、社内での柔軟なジョブローテーションやWewillへの一部業務切り出しが可能なオペレーション基盤を設計した。

・SYNUPSのタスク/ステップのJ-SOXへの接続に着手:SYNUPS上に定義された日々の実務を実行していくことが、そのままJ-SOXへの対応としても成立する状態の構築、及び業務担当者の内部統制意識の強化を目指し、まずは現在接続可能な各業務から内部統制との連携を進めている。

効果

・可視化の実現と業務理解の深化:SYNUPS上でステップが切り分けられたことでタスク要点が明確になり、目的を意識したマニュアル運用により担当者各自の業務に対する理解と解像度が大幅に向上した。

・柔軟な分業体制の確立による業務継続基盤の強化:SYNUPS上でタスクステップが明確になり、作業ランクが設定されたことにより、社内での柔軟なジョブローテーションや社外(Wewill)との分業が可能となるなど、安定した業務継続基盤が構築された。

・日常業務を通じた「内部統制の意識化」への足がかり:SYNUPSの各業務とJ-SOXの接続に着手したことで、単なるタスク消化にとどまらず、担当者が自然と内部統制を意識しながら、より高い目線で実務に臨める体制へのスタートラインに立った。

インタビュー

―― まず、今回のプロジェクトの背景にあった経理部における「課題」についてお聞かせください。

中川様:

当社は東証スタンダード市場へ上場するなど成長を続けてまいりましたが、一方で経理部においては、日常業務から四半期決算業務にいたるまで、スケジュールや進捗の多くがエクセルや個人の暗黙知に頼った管理になっていました。そのため属人化が進行しやすく、人的リスクの面でも課題を感じていました。

―― さまざまな選択肢がある中で、SYNUPSの導入とWewillの支援を選ばれた理由、また具体的なアプローチ内容はいかがでしたか。

中川様:

業務の整理・可視化から徹底して伴走してくれる点ですね。SYNUPS導入の最初は業務の大分類・中分類・小分類の整理から始まりましたが、Wewillさんには当社に直接訪問していただき、会議室の中で喧々諤々と議論を重ねました。

その後は月次会議等でWewillさんとPDCAを回しながら日常・決算タスクの移植を進めました。実際に複数のユーザーで使い始めるとツールの機能で不便に感じる部分も出てきますが、そうした現場の声や機能要望をWewillさんは丁寧に聞き入れ、Wewill開発側と連携して迅速にシステムへ反映してくれました。その支援の在り方は現在も変わらず継続してくれています。

株式会社レント様 経理部の皆様とWewillによる業務整理ミーティングの様子

―― 実際にSYNUPSを導入してみてどのような効果を実感していますか。

中川様:

まず暗黙知だった業務をステップ切り分けで整理できたことで要点がクリアになり、進捗管理がスムーズになりました。また単なる手順書ではなく「タスクの目的」を意識してマニュアルも再整備したことで、担当者の業務理解も深まっています。

さらに各業務ステップに作業ランクを設定することで、職位・経験・スキル・志向するキャリアに応じたジョブローテーションの道筋も見えました。実際にWewillさんにはSYNUPSに定義した業務の一部を切り出していますが、今後はこの仕組みを活かして社内・社外を問わず、より柔軟に助け合える分業体制を築いていきたいと考えております。これにより、弊社の人的リスクを徐々に減らしてきており、安定的な業務基盤構築に繋がってきていると感じております。

―― 今後の展望についてお聞かせください。

中川様:

今後はWewillさんにも継続的に支援いただきながら、社内でのSYNUPSの基本的な活用にさらなる磨きをかけ、定着化を進めていきます。まだできていない税務タスクの可視化も進めていきたいですし、Wewillさんとの分業も含めたジョブローテーションの推進にも取り組んでいきたいです。

また、新たに開発いただいたガントチャート機能を活用し、川上から川下まで一連のプロセスがクリアに分かる業務プロセスの構築を目指します。

その上でさらに目線を上げ、J-SOX対応に対する仕組み化に取り組んでいきたいです。「SYNUPS上の日々の業務を実行していれば、自然とJ-SOXの要件も満たせている」という状態が理想です。仕組み化を通じて実務の中で自然と内部統制を意識できる体制を作っていきたいです。

この成果を見て社内の他部署でもSYNUPS利用の検討が始まっていますので、この仕組みを全社的な業務管理の適正化へと広げていきたいと考えています。

今回お話しいただいた方

中川 雄介様

経理部 経理課 課長代理

[取材協力]株式会社レント 産業車両や建設用機械器具の総合レンタル業を展開し、東証スタンダード市場に上場。
URL: https://www.rent.co.jp/

中村 忠彦

私が担当しました!

中村 忠彦<公認会計士>

レント様とのプロジェクトは、会議室で経理部の皆様と現場の業務整理を泥臭く議論することからスタートしました。 レント経理部の皆様は非常に雰囲気が温かく、また、ざっくばらんに意見をぶつけてくださったおかげで、楽しく本質的なアプローチができました。 SYNUPSの運用開始後も実際にツールを使う現場目線での貴重なフィードバックを日々いただいております。支援担当として身が引き締まる思いであるとともに、いただいたお声がSYNUPSというプロダクト自身の大きな成長にもつながっています。 今後も、SYNUPSのより良い活用を支援しながら、レント様とWewillでのより強固な分業体制構築やJ-SOX接続といった挑戦にもレント様と共に向き合って参ります!

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