三光製作株式会社

長年の1人会計から脱却。ガントチャートを活用し、会計業務の可視化と意識揃えに成功

三光製作株式会社
SMB金属加工
2023年4月7日
三光製作株式会社は、金属部品の研磨・鍍金加工業を展開する企業です。「ざ・めっき」を掲げ、めっきに求められるニーズに的確に応え、商品開発や問題解決に取り組んでいます。 家族経営で長年経理業務を1人で担当していましたが、高齢に伴う引継ぎの課題や、管理システム間のズレによる売上管理の不一致が発生。 この状況をWewillがどのように支援したのか、専務、常務、社長にお話を伺いました。
課題

家族経営のため経理業務を1人で担当しており、引継ぎが困難だった。

管理システム間のズレがあり、売上管理や債権情報の不一致が発生していた。

属人的な業務が多く、担当者の変更や人材配置の自由度が低かった。

施策

経理業務を可視化し、引継ぎと業務整理を同時に実施。

請求書管理をデジタル化し、資金繰り表と連動させて検索性を向上。

各システムの数字を統一するため、ガントチャートを導入。

効果

経理業務の分担が可能になり、業務の属人化が解消。

毎月100万円の売上ズレを発見・修正し、精度を向上。

管理業務の可視化により、人材配置の自由度が向上し、業務負担を軽減。

バックオフィス回りにはどのような課題があったのでしょうか。

専務弊社は家族経営で、長年、先代の社長の妻である常務が経理業務を一手に担ってきました。高齢に伴い引退を考える中で、業務の引き継ぎを手伝っていただこうとWewillに業務改善コンサルティングとBPOを依頼しました。元々、3年ほど前から引き継ぎは始めていたのですが、新たに採用した人が辞めてしまうなど中途半端な状況でした。

専務

どのような業務改善コンサルティングを受けましたか。

専務まずは今までの経理業務を全てヒアリングし、まるごと引き継ぎを実施してもらいました。そこから、改善できる部分を少しずつ新しいやり方に変えていきました。例えば、書類管理です。これまでは請求書を全て紐に綴って管理していたため、チェックや検索に時間がかかっていました。誰が見ても分かりやすいよう整理し、エクセル上でも科目と請求書番号を一致させたほか、資金繰り表を連動させることによって視認性を高めました。

専務管理部門と連携し、バックオフィス業務の可視化も進めました。売上については生産管理システムから販売システムを経由し、会計ソフトと連動する形で管理していたのですが、システムの担当者が異なっていたこともあり、債権情報にずれがありました。請求額と顧客からの入金額の不一致があった際に各システム上で数値を揃えられておらず、全てチェックした結果、約100万円のずれが判明しました。そこで、ずれへの問題意識を共有し、生産管理、販売、会計のそれぞれのシステム上で数字が一致するようなガントチャートを作成してもらいました。現在は毎月1回、生産管理、販売、会計の数字に差異がないかをWewillの担当者とのミーティングで確認しています。

大変だったことはありますか。

宮沢さん、小山さん売上管理のずれに対する意識変革です。元々、現場や管理部で、数字を合わせるための請求書の書き換えが頻発していました。社員の中には、最終的に常務がやってくださる、と頼っている部分があったのかもしれません。そういった会計の不一致に正しい問題意識を持ってもらえるよう、Wewillの担当者と一緒に在庫管理や数字の大切さを伝えていきました。

上記の対応による変化や効果を教えてください。

常務課題を共有することで、間違いを発見しやすくなったと思います。社内での共有だけでなく、Wewillが入ることで第3者の目による確認ができてありがたかったです。それまでは一人経理だったので、ずっと肩に重荷が乗っているような気がしちゃって。おかげで楽になりました。

常務

専務やはり、バックオフィスって非常に大事で、そこがドタドタしているとものづくりに力を発揮できないと感じました。大事な業務に入り込んで、一緒になって考えてくれ、心強かったです。また、管理部の業務が可視化されたことで担当者の変更や業務の振り分けがしやすくなり、人材配置の自由度が高まりました。特に、これまで管理部門を担っていた社員の松本は、より現場に近い業務にシフトさせることができました。

松本さん今は時折相談を受ける程度で、管理部門の業務を引き継ぐことができています。私自身、前任者の退社に伴い管理部門の業務を引き継いだ時は、移行期間が短く非常に苦労しました。今回、引き継ぐ側として同じ苦労をさせたくないと準備したのですが、Wewillに入ってもらうと、自分で考えていた準備が不十分だったことも分かりました。

今後取り組んでみたいことはありますか。

社長特にガントチャートによる工程管理は、営業部門などバックオフィス以外にも横展開させていきたいと感じています。受注や営業業務の中で生じた課題をシェアすることで、関係する社員が連携してより良い解決に持っていけるのではないかと考えています。

社長
様々な手法の「めっき」を施してあるパーツのモニュメント

社長業務の可視化も同様です。可視化を進めることは、今いる従業員はもちろん採用にも役立つと考えています。「うちの会社はこういう仕組みで、入社後1年、2年、3年でこういうことができるようになってほしい」と明確に伝えることで、入社するかどうかの判断がつきやすくなると思うんです。

事業の展望について教えてください。

社長これからも事業の継続成長を目指していきたいです。今いる従業員1人1人がお客様に価値を提供することを通して、成長実感を得ることが一番大切だと感じています。そのためにITを活用して効率化する部分と、人材育成やお客様との対話といった人間が注力すべきことを判断しながら、引き続き取り組んでいきたいです。

集合写真

[取材協力]三光製作株式会社 金属部品の研磨、鍍金加工業を展開。「ざ・めっき」を掲げ、めっきに求められるニーズ(複雑、微細、難素材など)を的確にお客様からヒアリングして、商品開発や問題解決に一緒になって取り組んでいます。全国めっき技術コンクールでは複数の社員が入賞を果たしています。
URL: https://sanko-mekki.com/

シニアアソシエイト 石田 優香

私が担当しました!

シニアアソシエイト 石田 優香

今回のプロジェクトでは、主にBPOの部分を担当させていただきました。 単純な業務の引継ぎだけではなく、長年経理を担当されていた常務の想いも一緒に受け取りながらBPOの体制を構築できたのは、伴走支援という形で現場に入り込むからこそできる引継ぎの形なのかなと改めて感じました。 また、プロジェクトの中で見えてきた様々な課題について、皆様と会話しながら前向きに「どうすべきか」を一緒に考えられたことで、より良い管理体制ができたのは大きな成果だったと思います。 人の成長を大切にされている社長のもと、これからも皆様の成長を後押しできるようなバックオフィスチームづくりを精一杯サポートさせていただきます。

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